■高橋掬太郎 「古城」 詩碑
「古城」昭和34年7月、作詞:高橋掬太郎、作曲:細川潤一、歌手:三橋三智也でレコード化された。
高橋掬太郎は、函館日日新聞の記者として働きながら、日本コロムビア文芸部宛に作曲者を古賀政男と直接指名し「酒は涙か溜息か」を投稿した。
この詩が認められ、藤山一郎の歌唱で大ヒットし、作詞家として歩み始めた。
「船頭可愛や」「雨に咲く花」「啼くな小鳩よ」「ここに幸あり」など生涯に約3500編の作品を残した。
発売当時、この古城のモデルの城はどこか?と話題になった。
「皆様の心に思い描く城が古城です」とのこと。
しかしながら、歌いだしの「松風騒ぐ・・・」から海風の感じられる城。
七尾が生んだ絵師・長谷川等伯の「松林図屛風」(国宝)が目に浮かびます。
また、詩の中の「あゝ 空行く雁(かり)の声悲し」は、上杉謙信が七尾城を攻め落とした際に詠んだ「九月十三夜陣中作」の中の「数行過雁月三更」が思い浮かびます。
是非、城山へ登り能登の景色を眺め、この曲を聴いていただきたい。
こちらをクリックすると古城を聞くことができます。